【家族共有スペース編】ものを減らすと、家族の時間がひとつに溶けていく
【家族共有スペース編】ものを減らすと、家族の時間がひとつに溶けていく
リビング、ダイニング、通り道になる廊下——
家族が自然と交わる「共有スペース」は、
気がつけばそれぞれの持ち物が集まりやすい場所です。
学校のプリント、読みかけの本、郵便物、バッグ、
おもちゃ、リモコン……。
家族の“日常”がぎゅっと詰まっているからこそ、
常に動いていて、常に散らかりやすい。
ある日、ふとリビングに目を向けたとき、
そこにあるものの多さよりも、
“物の居場所が定まっていない落ち着かなさ” の方が気になりました。
「家族が使う場所こそ、ルールよりも余白が必要なのかもしれない」
そう感じて、共有スペースの見直しを始めました。
■ “一時置き”が溢れない仕組みをつくる
家族共有スペースで散らかりやすいのは、
「ここに置くつもりじゃなかったもの」が集まるから。
そこで、まずは “一時置き場をひとつだけつくる” ことにしました。
・帰宅後の郵便物は、テーブル上の小さなトレイへ
・読み終わっていない本は、1人1冊だけ「今日の本」カゴへ
・子どもの作品は、一度だけ飾るスペースへ
置く場所をゆるやかに決めるだけで、
リビングに散らばっていたものの流れが自然と生まれます。
“片づけなさい” の声かけよりも、
“ここに置けばいいんだね” が増えるほうが、
家族みんなにとって心地よいのだと気づきました。
■ テーブルの余白は、家族の会話を増やす
ダイニングテーブルは、家族が集まる中心。
ここに置くものを減らして、
“いつでも座れば使える状態” を保つようにしたら、
思わぬ変化がありました。
「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」
「今日学校でね……」
家族の声が自然とテーブルに集まるようになったのです。
ものが少ないテーブルは、
会話や笑顔がひらかれる“空き席”をいつも用意してくれる場所。
気持ちを置く余白があると、
家族の距離がそっと近づいていくことを実感しました。
■ 家族の「好き」と「必要」が混ざり合う棚をつくる
共有スペースの収納は、個人よりも“家族全体の心地よさ”を優先。
そこで、棚の一角に “家族の好きが混ざり合う場所” を作りました。
・家族みんなが読む本のコーナー
・季節の飾りをひとつだけ置くスペース
・共通で使う文具やノートをひとまとめに
統一感よりも、家族の“らしさ”を大切にしたら、
部屋にやわらかい温度が生まれました。
ものが減ったことで、
置くものひとつひとつに存在感が宿り、
家族の気配をさりげなく感じられる空間へと変わっていきます。
■ 家族共有スペースは、家族の関係性を映す鏡
ものが乱れる時期もあれば、
整えやすい時期もある。
家族の動きや気持ちの変化が、
そのまま部屋の状態に表れることを知ったとき、
共有スペースは“管理する場所”ではなく、
“見守る場所” に変わりました。
だから今は、完璧を求めません。
ゆるやかな流れが生まれ、
必要なときだけ整え直せる、
そんな柔軟さがあれば十分。
ものを減らしたことで、
家族が心地よくいられる距離感 が生まれた気がします。
■ 今日の共有スペースは、家族のこれからをつくっていく
整ったリビングに差し込む午後の光、
片付いたテーブルに置かれた温かいカップ、
通り抜ける風の気配。
どれも小さなことなのに、
家族の一日が静かに整っていくのを感じます。
ものを減らした共有スペースは、
“家族の時間が溶け合う場所”。
今日もこの場所で、
小さな会話と笑顔が育っています。
0コメント